2020-07-20 【和歌】雨を詠む 部屋の外 雨の帳が おりる夜 乙女のすがた しばしとどめむ -------------------------------- 季節は梅雨、部屋の外は雨。 部屋の中はふたりきり。 ふりしきる雨が帳のようにおりた夜。 どうか雨よ、そのままで。 君の帰りを妨げて、君の姿をもうすこし 眺めていたいから。 僧正遍照の 「天津風 雲の通い路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ」 に着想を得た歌。